「VPNに接続できない」――この言葉のあとには、たいてい5分ほど、強さを変えながら「接続」ボタンを押し続ける時間が続きます。実際には原因は何十通りもありますが、90%のケースは5〜6個の定番の方法のどれかで解決します。順番に見ていきましょう。
まず全体的な考え方を説明し、そのあとでWindows、macOS、Android、iPhoneそれぞれの具体的な手順を紹介します。
まず、インターネット自体を確認する
当たり前ですが、最も見落とされがちなステップです。VPNなしで、google.comなど適当なサイトを開いてみてください。ページが開かない場合、問題はVPNではなく接続そのものにあります。ルーターを再起動する、ケーブルを確認する、モバイル回線に接続するなどを試してください。
VPNなしではインターネットが使えるのに、VPNをオンにすると使えない場合は、次のステップに進みましょう。
ステップ1:サーバーを変更する
最もよく効く解決策で、真っ先に試すべきことです。特定のサーバーがフリーズしたり、過負荷になったり、インターネットプロバイダーにブロックされたりしている可能性があります。アプリで同じ国の別のサーバーを選べば、たいてい問題は解消します。
ある国のサーバーがどれも使えない場合は、近隣の国を試してください。ドイツの代わりにポーランド、スウェーデンの代わりにフィンランドなどです。ブロックが特定のIPアドレス範囲に対して行われていることもあります。
ステップ2:アプリと接続方式を確認する
ネットワークによっては、VPNの動作を制限していることがあります。VolnaLinkでは接続方式が自動的に選ばれるため、WireGuard、OpenVPN、IKEv2、UDP、TCPを手動で切り替える必要はありません。
アプリを最新バージョンに更新し、再起動してから、別のサーバーへの接続を試してください。どのサーバーにも接続できない場合は、次のステップに進むか、サポートにお問い合わせください。
ステップ3:アプリとデバイスを再起動する
「再起動してみてください」という定番のアドバイスが効くのには理由があります。システムのネットワークスタックが、おかしな状態のまま固まってしまうことがあるのです。特に、Wi-Fiネットワークを切り替えたあと、スリープから復帰したあと、OSの大型アップデートをインストールしたあとに起こりがちです。
まずアプリを完全に終了し(macOSでは×ボタンではなく⌘+Qで)、もう一度起動します。それでも解決しなければ、デバイスを再起動してください。
ステップ4:日付と時刻を確認する
意外ですが、実際に問題の原因になります。VPNプロトコルは暗号技術を使っており、クライアントとサーバーの時計が同期している必要があります。デバイスの時刻がずれていると(1時間でも)、証明書が無効とみなされ、よくわからないエラーで接続が切れてしまいます。
解決策:時刻の自動同期をオンにしてください。Windowsでは、設定→時刻と言語→「時刻を自動的に設定する」。macOSでは、システム設定→日付と時刻→「日付と時刻を自動的に設定」。スマートフォンでは、通常はデフォルトでオンになっています。
ステップ5:ウイルス対策ソフトとファイアウォールを確認する
高度なネットワーク保護機能を持つウイルス対策ソフトは、VPNのトラフィックを「不審」とみなしてブロックすることがあります。特に目立つのは、最大保護モードのKaspersky、ESET、Avast、Bitdefenderです。
対処法:
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効にして、接続を試してください。接続できたら、VPNアプリを除外リストに追加してください。
- Windowsファイアウォールでは、コントロールパネル→ファイアウォール→「アプリにファイアウォール経由の通信を許可」でVolnaLinkを見つけ、両方のネットワークにチェックを入れます。
- 業務用のデバイスでは、社内のセキュリティ対策がVPNアプリをブロックしていないか、システム管理者に確認してください。
ステップ6:ネットワーク設定をリセットする
これまでのステップでどれも解決しなかった場合、システムに壊れたネットワーク構成が残っている可能性があります(別のVPNを削除したあとによく起こります)。ネットワークスタックのリセット方法:
- Windows:設定→ネットワークとインターネット→状態→「ネットワークのリセット」。その後、再起動します。
- macOS:システム設定→ネットワークでVPN構成を削除し、再起動します。
- iPhone/iPad:設定→一般→転送またはiPhoneをリセット→リセット→ネットワーク設定をリセット。このときWi-Fiのパスワードもリセットされるので注意してください。
- Android:設定→システム→リセット→Wi-Fi、Bluetooth、モバイルネットワークの設定をリセット。
ステップ7:アプリを再インストールする
思い切った方法ですが、効果的なことが多いステップです。特に、アプリを長い間更新していなかったり、何度か更新に失敗していたりする場合に有効です。アプリを完全に削除し、公式サイトまたはアプリストアから最新版をダウンロードしてインストールし、アカウントにログインしてください。
ステップ8:サービスの稼働状況を確認する
VPNサービス側のメンテナンスや一時的な障害のために、接続できないこともあります。設定を変更する前に、サービスからのお知らせとサポートのTelegramチャンネルを確認してください。全体的な障害が確認された場合は、復旧を待ちましょう。
プラットフォームごとの注意点
iPhoneとiPad
iOSで最も多い問題は、「VPNはオンになるのに、インターネットが使えない」というものです。解決策は、古いVPN構成を手動で削除することです。設定→VPNとデバイス管理→古いVPNを見つけて削除します。そのあとVolnaLinkアプリを開き直すと、新しい構成が作成されます。
Android
Androidでは、権限が競合することがあります。VPNに接続できない場合は、スマートフォンの設定で、VolnaLinkアプリに「常にバックグラウンドで実行」の権限があるか確認してください。一部のメーカー(Xiaomi、Huawei、Samsung)には強力なバッテリー節約機能があり、VPNサービスを強制終了してしまうことがあります。
Smart TV
Android TV / Apple TVでも症状は同じですが、解決策は少なくなります。テレビでVPNに接続できない場合は、まず同じアカウントでスマートフォンから試してください。これでサブスクリプション自体の問題を除外できます。スマートフォンでは使えるのにテレビでは使えない場合は、テレビのアプリを再インストールしてください。
サポートに問い合わせるべきとき
上記の8つのステップをすべて試しても解決しない場合は、問い合わせるタイミングです。サポートから早く回答をもらえるよう、問い合わせの前に次の情報をまとめておきましょう。
- OSのバージョン。
- VPNアプリのバージョン。
- 使用しているネットワーク:自宅のWi-Fi、職場のネットワーク、モバイル回線のいずれか。
- 接続を試したサーバー。
- エラーメッセージの正確な文言またはスクリーンショット。
- この記事の手順のうち、すでに実行したもの。
VolnaLinkのサポートは、Telegramとメールで対応しています。
VPNには接続できたが、速度が遅い場合
これは別の問題なので、VPNが遅い理由で個別に解説しています。速度と接続できるかどうかは、解決策の異なる2つの別々の問題です。
まとめ
「VPNに接続できない」の80%は、サーバーの変更や再接続で30秒で解決します。さらに15%はデバイスの再起動やウイルス対策ソフトの設定で解決します。残りの5%はサポートによる診断が必要です。最初のエラーで慌てず、ステップ1に戻って順番に進めてください。